胃がんとは
胃がんは、2018年の統計で罹患数では男女計で2位、2019年の統計で死亡数では男女計で3位と日本では常に上位に位置しています。そのため研究も進んでおり、発症のメカニズムや、要因などもわかってきたため、効果的な予防法や早期のうちに発見するための方法なども確立してきています。そのため、近年の統計では減少傾向にあると報告されています。
胃がんの進行は比較的遅いものが多いのですが、筋層や漿膜までがんが進行すると、近くの臓器へと転移します。胃がんは大きく分化型と未分化型に分けることができます。分化型はがん細胞が比較的もとの胃粘膜の形を残しているタイプでかたまってできる傾向があり、進行は遅めとされます。一方未分化型は、もとの粘膜の性質がほとんど残っておらず、ばらばらにできる傾向があり、進行が早めとされます。未分化型の中でもスキルス胃がんは若いうちでも発症し、進行も早いことから注意が必要です。
原因
胃がんの原因は、ほとんどがピロリ菌感染によるものと考えられています。ピロリ菌は日本では胃がんの9割以上の原因とされ、また世界でも8割以上が胃がんの原因となっているというWHOの報告もあります。
ピロリ菌は通常細菌などが棲みつけない強い酸性の胃の中で、自ら周囲にある尿素からアンモニアを作りだし、胃酸を中和するバリアを張って棲みつきます。アンモニアには毒性がありそのためピロリ菌が棲みついた場所の周辺には炎症が起こり、慢性胃炎によってだんだん粘膜の質が変化していくと、がん化しやすくなります。
ピロリ菌は経口感染で、現在では衛生環境が整い、飲用水からの感染はほとんどありません。現在はピロリ菌に対する知識も広がり、除菌治療で再感染もほとんどない状態ですので、今後は徐々にピロリ菌感染者は減少していくと考えられています。
胃がんの原因としてはその他にも塩分過剰、食物繊維不足、喫煙といった要素もあります。
ピロリ菌は通常細菌などが棲みつけない強い酸性の胃の中で、自ら周囲にある尿素からアンモニアを作りだし、胃酸を中和するバリアを張って棲みつきます。アンモニアには毒性がありそのためピロリ菌が棲みついた場所の周辺には炎症が起こり、慢性胃炎によってだんだん粘膜の質が変化していくと、がん化しやすくなります。
ピロリ菌は経口感染で、現在では衛生環境が整い、飲用水からの感染はほとんどありません。現在はピロリ菌に対する知識も広がり、除菌治療で再感染もほとんどない状態ですので、今後は徐々にピロリ菌感染者は減少していくと考えられています。
胃がんの原因としてはその他にも塩分過剰、食物繊維不足、喫煙といった要素もあります。
症状
胃がんは早期に発見すれば、それほど日常生活に影響のでない治療で完治できます。しかし、早期にはほとんど自覚症状が無く、また多少進行しても胃痛、胸やけ、悪心(吐き気)、食欲不振など、その他の上部消化管の疾患の症状と共通しています。そのため、市販の胃薬などを飲んでも一時的に症状が治まることが多く、自覚症状からの早期発見が非常に難しいがんの一つです。
胃がんは、人間ドックや胃炎、胃潰瘍などで胃カメラ検査を受けたときに、たまたま発見され、早期治療で完治できたというケースもよく有ります。
がんのリスクが高まる40歳を過ぎたら、定期的な胃カメラ検査を受けることを強くお勧めします。
当院の胃がん検査
当院では、ごく初期の微細な胃がんの病変も見落とさずに発見できるよう、ハイビジョンによる精細な画像再生と、ハイクオリティな画像処理技術、照明技術などで定評の高いオリンパス社の上位内視鏡システムである「Evis Lucera Elite」を導入しています。特にオリンパス社特有の照明技術であるNBIは、特殊な光線を粘膜に当てることによって、がん特有の病変を鮮明に見分けられる、胃がんの早期発見にとって大変有効な機器です。
日本消化器内視鏡学会の認定する内視鏡専門医の資格を持った医師が、この内視鏡システムを駆使して、スピーディでありながら精細で正確な検査で患者様の苦痛をできる限り軽減した形で検査を行っています。
また、状況に応じて、経鼻・経口のどちらでも検査や処置が可能です。
さらに、鎮静剤を使ってうとうとと眠っているような状態で検査を受けていただくことも可能ですので、安心してご相談ください。
日本消化器内視鏡学会の認定する内視鏡専門医の資格を持った医師が、この内視鏡システムを駆使して、スピーディでありながら精細で正確な検査で患者様の苦痛をできる限り軽減した形で検査を行っています。
また、状況に応じて、経鼻・経口のどちらでも検査や処置が可能です。
さらに、鎮静剤を使ってうとうとと眠っているような状態で検査を受けていただくことも可能ですので、安心してご相談ください。