医療法人社団 岩畔会 学芸大駅前クリニック

内科・消化器内科・アレルギー科・小児科・内視鏡検査
平日20時まで・土曜、日曜18時まで診療:03-3793-817003-3793-8170

ヘリコバクター・ピロリ菌外来
(ピロリ菌 除菌外来)


当院では街なかのクリニックでありながら、消化器内科のクリニックとして、ピロリ菌の検査・治療・ご相談を積極的に行っています。
健診でピロリ菌感染を指摘された方、ご家族にピロリ菌感染や胃癌がいる方、またご興味のある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
■ピロリ菌専門外来は月曜、火曜、木曜、土曜日の岩畔 慶太医師が専門で診察を行います

【ピロリ菌ってなに?】
正式名称をヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)といいます。ひとことで言うと「胃がんの原因となるバイキン!!」です。胃酸の強い過酷な環境でも、胃の中で定住できる珍しい特技を持っています。全世界では半数以上が感染し、日本でも年齢とともにピロリ菌を持っている人が増え、40歳以上では約70%の感染率です。
ピロリ菌は1983年にオーストリアのロビン・ウォレンとバリー・マーシャルにより発見されました。 3×0.5μmの大きさのらせん状をした細菌で、5~8本のしっぽがあります。このしっぽを、ヘリコプターのように回転させて移動し(Helicobacter)、胃の底の部分の前庭部(Pyloric)に生息することから、ヘリコバクター・ピロリと名づけられました。

【どうして感染するの?】
ピロリ菌に、私達が感染してしまう経路は大きく2つです。
①井戸水などで水道水ではない環境で生活された方、
②父親や母親など近親者が感染していて、口移しなどで食事を食べて感染した方
以前は、日本では上下水道が整備されていなかった時代もあり、40歳以上では約70%以上が感染しています。ピロリ菌の感染率は、衛生環境が以前に比べると改善していることから、日本でも世界的にも減少傾向です。


【ピロリ菌はどんな悪さをするの?】
ピロリ菌が胃に感染していると、慢性的に胃の粘膜が炎症を起こし、次第に胃粘膜が薄くなっていきます。
そのような状態を「慢性胃炎」もしくは「萎縮性胃炎」と呼び、胃の粘膜は年齢より進行して老化現象を起こすことから、胃酸の分泌が減少していき、消化不良や胃の不快感などの症状が出現するようになります。一度ピロリ菌に感染すると、年齢とともに胃粘膜の萎縮(胃の老化)が次第に進んでいき、強い胃粘膜の炎症が持続することで胃がんの発生リスクがより高くなることがわかっています。

【ピロリ菌に感染しているのかを調べるには?】
ピロリ菌は胃がんの最大の原因ですが、胃潰瘍、胃炎、十二指腸炎、十二指腸潰瘍、鉄欠乏性貧血の原因にもなります。幼少期に感染すると、ほとんど自覚症状が出ない方も大勢います。ピロリ菌に感染しているかどうかチェックするには、血清ピロリ菌抗体、便中ピロリ菌抗原検査、呼気検査、内視鏡下迅速検査、尿検査の5つありますが、当院では採血、または便検査を主に使用して確認をしています。
 

【ピロリ菌の治療】
ピロリ菌に感染している場合には、抗生物質を2つ含めた3種類の薬を1日2回1週間内服して治療を行います。当院では最新のお薬を処方していますので、1回目で除菌できる方は概ね90%前後ですが、うまく除菌出来なかった場合には、薬の内容を変更して2回目の除菌療法を行います。さらに稀ですが、3回目、4回目とお薬を内服しないと除菌ができない方もいます。
治療中の注意点は幾つかありますが、除菌薬を内服中はアルコール飲酒はお控え頂いています。1週間ですが、しっかりと内服治療を取り組むことで除菌率があがります。
治療の費用は、保険診療を用いて概ね6,000円ほどです。
「病気、がんは予防していく」という新時代を迎えました。ピロリ菌を駆除することで将来、胃がんになるリスクを下げることが出来ます。ピロリ菌の感染の確認には、保険診療では胃カメラ、バリウム検査を受けた方が対象となりますが、検査を受けた方でご心配な方は、ぜひ当院にご相談ください。

【ピロリ菌に感染すると、胃のなかはどうなっていくの?】
萎縮性胃炎の胃カメラ写真です。萎縮すると厚かった胃の粘膜が薄くなり、赤く長い血管の模様が透けて見えることが確認できます。
実際に胃カメラで胃の観察を行うことで、胃粘膜に萎縮があるのか、萎縮があればその程度を確認します。
萎縮がさらに進行すると、胃粘膜が腸の粘膜に置き換わる「腸上皮化生」という状態になってしまいます。この状態になるとピロリ菌が生息できないほど胃粘膜の荒れた状態となっているので、ピロリ菌が自然消失していることがあります。このような腸上皮化生の状態となっている場合には、血中のヘリコバクター・ピロリ抗体が陰性となり「ピロリ菌陰性」と判定されることがありますが、実は最も胃がんが発生するリスクが高い状態ですので、判定結果に注意が必要です。

【ピロリ菌の治療が終わったら、胃カメラは卒業できるの?】
答えは「毎年必ず胃カメラをお受けください」です。ピロリ菌の除菌を行うと、胃癌のリスクは半分程度に減少しますし、ピロリ菌の再発(再感染)は低いと言われています。しかし、除菌成功しても一定のリスクは、非感染者と比較すると高い状態が続きます
「ピロリ菌が消えたのだから、今後胃がんにはならないだろう」といった勘違いからその後の定期的な内視鏡検査を受けなくなってしまうことがあります。確かに除菌が成功すると胃がんの発生リスクは5割程低下しますが、全くのゼロにはなりません。
除菌が成功すると胃粘膜萎縮や胃炎の活動性の改善がみられることもありますが、除菌した時の年齢が高齢であればあるほど、胃粘膜の萎縮(老化)がずっと残ることが多いとされています。胃がん発生の直接的な原因はピロリ菌の有無ではなく、ピロリ菌による炎症による萎縮性変化と遺伝子変異の度合いになりますので、ピロリ菌除菌が成功した方こそ、定期的な胃内視鏡検査を受けてしっかりと胃がんの早期発見に努めるべきだと思われます。 除菌が成功したことで胃がんのリスクがなくなったと誤解をされ、以後の内視鏡検査を受けなくなることはとても怖いことなのです。
現代の医療は進歩しており、胃がんは除菌治療によりリスクを低下させることができる時代です。そして、内視鏡技術の向上により早期の段階での胃がんの発見が可能となってきました。ピロリ菌検査と内視鏡検査を上手に活用して、「胃がんを早期発見・早期治療し、胃がんで亡くならない」ように心がけていきましょう。

ご心配な方は、お気軽にご来院もしくはお電話ください。

〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-20-10 学大80ビル3Fアクセス TEL 03-3793-8170 受付時間 /[午前] 8:45~1:00 [午後] 2:45~8:00(土日は~6:00) 休診日/祝日のみ(変更がある時は当院のSNSでご連絡します)
内視鏡検査ネット予約