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今年は食中毒が流行しています

2020.06.30/院長ブログ

 今年はコロナ禍で在宅時間が増え、テイクアウト、宅配が重宝しています。その一方で、診療をしていると、今年は例年になく増えいてる病気があり、それが「食中毒」です。
 食中毒の流行は季節で概ね分けることが出来、夏場は細菌性(バイ菌)、冬場にはウイルス性の食中毒が非常に増えます。ただ、地方で秋にキノコ、春に山菜を採る地域では、これらが原因の自然毒による食中毒もあり、日本では1年中発生しているのが現状です。
 統計的には、流行しやすいのは順番にカンピロバクター、アニサキス、ノロウイルスです。最近は熟成肉、ジビエが原因になることも話題になっています。
細菌性腸炎は、①からだの中には入らず、小腸内の腸管で毒素を産生するタイプ(黄色ブドウ球菌など)と、②細菌が直接小腸の粘膜内に入りこむタイプ(ウイルスやカンピロバクターなど)、体の中で毒素を産生するタイプ(腸管ビブリオなど)があります。粘膜に入りこむタイプは粘膜を徘徊するので、下痢だけでなく微熱、発熱、血便になることがあります。
 日常診察では、季節を加味しながら、発熱、下腹部の腹痛と下痢の場合は、細菌性腸炎(バイキンが原因)を疑うことが多いです。ウイルス性は胃にも症状が出やすく、胃の痛みと吐き気、嘔吐が強い時に診断することが多いです。それ以外の症状として、微熱、頭痛、めまい、吐き気、ムカムカ感、食欲不振があります。
アニサキスは加熱または-20℃で24時間以上冷凍することで殺すことが出来ます。生サバ、シメサバ、カツオ、サワラなどの青魚の内臓にいます。すぐに締めて内臓を取れば、感染のリスクは減りますが、内臓を残したままだと身の部分移動していくため、お刺身など生の状態で食べると感染してしましまいます。また、赤貝、アサリ、ムール貝、ホタテ、カキなどの貝毒は、食後数分~数時間で口、舌、喉の痺れなど(麻痺性貝毒)や悪心、嘔吐、下痢になる場合(下痢性貝毒)があります。
 いずれも予防対策は、概ねしっかり加熱処理をすることで、病原菌が死滅することが多く、梅雨・真夏の時期、今年はテイクアウト、宅配を楽しみながらも、入念に対策を講じ、食中毒にならないように心がけましょう。

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