逆流性食道炎とは、胃酸や胃内容物が食道に逆流することで不愉快な症状がでる病気です。
具体的な症状としては4つ、①胸やけ、②口の中が苦い・酸っぱい(呑酸)、③げっぷ、④お腹が張る感じ(腹部膨満)です。一度はご経験がある方も多いはずです。日常診療では、「こないだ飲み過ぎた後から症状が出た」、「以前もあって、暴食したら胸焼けが辛くって」など、さまざまなお困りで来院をされます。また、慢性咳の原因となることもあります。
当院で胃カメラを行うと、比較的多くの患者さまが程度問題ですが、指摘される事が多い病気です。生活習慣、ライフスタイルの変化が原因と思うことが多く、食生活の欧米化、就寝直前の夕食、ピロリ菌感染率の低下などが挙げられます。
胃カメラの検査では、診断として炎症の程度で5段階にわけます(ロサンゼルス分類)。胃酸の逆流で食道粘膜が炎症を起こす病気で、食道と胃の境界部分に軽い炎症もあれば、食道の上のほうまで炎症が及んでいるケースもあります。
治療は、まず大事なのは生活習慣、ライフスタイルの改善です。食後に消化目的で胃酸は多く分泌されます。その状態ですぐに寝たり、横になると、胃酸はおのずと食道に流れやすくなります。ですから、寝る3時間前には食事を済ませる、また食事量も暴食は避けましょう。私も食生活を厳守しているか、というと難しいですが、症状発症した場合には一時的でも生活週間の改善が大切です。
また、食道と胃の境界は噴門という筋肉構造で覆われています。飲酒が多いと、噴門のゲートが緩みがちになり、結果として胃酸の逆流を誘発してしまいます。ですから、暴飲暴食は気をつける必要があります。日常生活でも逆流性食道炎の症状が改善しない場合には、胃薬の出番となります。市販薬では効果がやや薄いことが多く、医師が処方する胃酸抑える薬(タケキャブ、ネキシウム、タケプロン、ガスターなど)がメインとなり、その他の胃薬を併用することもあります。
逆流性食道炎症状が出たら、まずは生活習慣の改善をはかり、それでも改善がとぼしい場合には、ぜひ当院で内服治療や胃カメラ検査をご検討ください。
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