当院でも目黒区検診が行われていますが、会社検診や区検診などで「大腸がん検査」という名のもと行われている「便潜血検査」ですが、はたして本当に大腸がんを早期段階で見つけるための検査なのでしょうか?
便潜血検査は簡便な検査であるため、広く用いられていますが、早期の大腸がんや前癌病変、また大腸ポリープでは、まだ病変からの出血は少ない事が多いいです。残念ながら、便潜血検査が陽性で大腸カメラをすると、大腸がんは進行期に入っていることが多く、内視鏡での治療は出来ず、外科での手術などで、長期に渡る闘病生活になる可能性が多いです。
当院では、50歳までには、症状が無くても、便潜血が陰性の方でも、大腸カメラを強くお薦めしています。なかなか、きっかけが無いと踏み切れない検査、受けたくない検査の1つかもしれませんが、ぜひ大腸がん予防のために検査をお薦めします。
便潜血検査が陰性でも、50歳までには大腸カメラを
2019.09.06